景観にこだわる

景観デザイナーというあまり聞きなれない仕事を生業とされている方の、ご自宅に対するこだわり話についてです。

自分の仕事場兼住宅を建てたいという理想からかねてより土地を探していたとのことでしたが、その土地に対してまず、少々変わったこだわりをお持ちの方でした。

前面道路は確保しつつ、どうしても崖の上に家を建てたいという希望があったらしく、7年かけてやっと今の住宅を建てる佐賀の土地に巡り合ったというのです。

家のはるか下の方まで鬱蒼と木の茂る崖の上に、風の匂いを感じたり鳥のさえずりを聞いたりしながら、居心地のいい庭を第一に考えて仕事をしたり日常を送ることができる家を完成しました。

この崖の上に家を作ることになった時、どうしても木を伐らねばならなくなるのですが、「後から入ってくるものとしてなるべく木々に遠慮がちに。

自然の中に間借りする気持ちで遠慮がちに身をおかせてもらう」という気持ちから最小限にとどめたそうです。

なるほど景観デザイナーさんらしい発想に関心しました。

そして、家でも現在は手入れを必要としないものを良きものとします。しかし長い目で見てどう変化していくのかを分かって、人間が手を入れて付き合っていくものなのかな、と

家や庭を作っていく住まい手の責任感の様なものを考えさせられました。

むやみに歴史や文化を考えずに、表面だけとって当てはめていくようなちぐはぐな景観づくりでなく、自然の中で協調するという徹底した理想をお持ちの景観デザイナーさんのお宅は、それなりの経年ですが周りの木々にとけこんだ雰囲気を醸し出していました。

この方のお宅に過度のメンテナンスは不要のようですね。

そんなスタイルも素敵に感じました。

This entry was posted on 水曜日, 4月 4th, 2012 at 5:34 PM and is filed under 新築. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Both comments and pings are currently closed.

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